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物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

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690SLR

2012.10.12 (Fri)
 たしか2002年ごろに買ったポラロイドカメラ。木村拓哉氏が主演していたドラマ『ギフト』に影響されたわけではありません断じて。
 いまやすっかりビンテージな代物と化したポラロイド、当時はまだギリギリ生産されていて正規販売だったので、23000円くらいで購入した記憶があります。
ところが直後に本機は生産中止になったため(一眼ポラの絶滅!)、2004年ごろには中古市場で5万〜7万円くらいに高騰していました。
 現在(2012年10月)はもう少し安価に入手できるようです。
 というのも、肝心のフイルムが世の中から消滅してしまったからなわけで、我が家の愛機も丁寧に箱にしまわれ永い眠りについております。

 こいつのいいところは、おしゃれカメラ好きさんとオタク的ガジェットっぽさの中間にあるところ。
 ガシャガシャとトランスフォームするギミック、オートフォーカスでフラッシュ内臓の手軽さもありつつ、露出とピントが手動であわせられる遊び、インスタントの特別感。はっきり言って写真には微塵も興味がなかった僕が、ちょっと気取って所有したいと思わせるに十分なカメラだったわけです。
 もちろん、撮った写真にはご存知のとおりの淡い味わい…。ど素人が適当に撮っても、いや、適当に撮れば撮るほど“ステキ風な”画が浮かんできます。一時トイカメラが流行りましたが、そこに程よく本気度と高級感をふりかけたような、類稀な一品なのでした。
 個人的には“いかにも”なSX70よりも、いまいち人気のないこいつのほうが好きです。

 と、希少になった今になって懐古すると愛すべきじゃじゃ馬なのですが、使っていた当時はもう、なんというか、でかくて邪魔くさいヤツという感じ。畳むとでかい筆箱みたいになっちゃうわ、いちいちトランスフォームさせなきゃいけないわ、フイルムは10枚ずつで入れなおさないといけないわ、撮ったそばから写真が出てきちゃうわ、おまけに空になったフイルムはゴミになるわ。このわずらわしさがガジェット的なとこなんですが、やっぱ慣れるとダメなんです。おっちょこちょいなところに惚れた恋人が可愛いのも慣れるまでなんです。

しかし!

「もう会うのやめよう…?」
「さよならだね…」
なんて言われると不思議と忘れていた愛情もよみがえるもの。「あんな人そういないよ」とか囁かれた日には、そうだそうだ! と盛り上がらずにはいられません。

 なんだかよくわかりませんが、我が690SLRがまさにそんな状態なんです。
 カメラもフイルムも生産中止になったこいつは、ますます愛用者が減っています。そこへきてPXフイルムの誕生です。オランダのimpossibleプロジェクトなるチームがポラロイドフイルムの復活を目指してどうにか製品化にこぎつけたこのフイルム。誤解を恐れずに言えば、とんでもなく完成度の低い商品です。調べてもらえればすぐわかりますが、よほど好条件で撮らないとちゃんと写らないうえに、現像液を定着させるのも一苦労で適当にほっぽっておこうものなら数週間で変色しちゃう。
 でもでも、でもですよ。「わかるやつにしか使えない」ものほど愛好家がつくのが世の常。やはり一部では熱狂的に迎えられています。ゾッコンラブなんです。彼らの界隈を除くと、やれ最高の撮影条件だ、やれ最適な保存方法だ、オリジナルにはない味わいだと皆さん自分だけが撮り得る世界に夢中。そう、「あんな人そういないよ」と囁くんです。

 そんなわけで、新鮮味を取り戻した690SLRともう一度遊んでみようか、最近になって本気で悩んでます。

 しかし8枚撮りで2500円は高いよなあ。
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