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物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

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ドラフト問題に思う

2012.12.14 (Fri)
 花巻東・大谷君の日ハム入団が一部で問題視されている。
 はっきり言って僕は大の野球ファンでもなんでもないのだが、どうしても一言いっておきたいことがあるー!!

 ドラフト前にメジャー行きを公言していた大谷君であったが、「本人の意思を尊重した」として指名回避した各球団を尻目に、日ハムだけがドラフト1位で強行指名した。
 結果、交渉権を獲得した日ハムおよび栗山英樹監督との交渉の末に大谷君は翻意し、日本プロ野球界への挑戦を決めたのである。
 この経過の中で問題視されているのは、ドラフト制度の公平性を欠くのではないか、という点だ。
たしかに大谷君は「日本の球団には入らない。メジャーに行く」と会見まで開いて宣言した。それを信じて指名回避した日ハム以外の球団からすれば、「虚仮にされた」あるいは「裏で日ハムと密約していたのではないか」との批判が出てきても仕方がない面がある。なにしろドラフト制度は、全球団が公平に戦力補強できるように導入されたものであるからだ。
 楽天・星野監督や野村克也氏は公然と大谷君の行いを批判している。

 しかし、僕は今回の大谷君を批判するのは間違っていると思う。

 会見までしておいて翻意したことに「なんだよ~」と思ったとしても、他球団が何かを言うのはおかしい。そもそもドラフト対象選手であった大谷君を指名し、説得し、入団させたことに制度上の違反はない。
 裏交渉があったというなら大問題だが、現時点でそういった事実が出ていない以上、指名できるのにしなかった球団が大谷君に文句を言っていい理由はひとつもない。いい大人が彼を嘘つき呼ばわりしているなら、どうかしている。

 18歳の少年が、メジャー挑戦を心に誓った。それは18歳なりに考えた末の決断で、揺るがないはずだった。僕はここに嘘があったとは思わない。
 ところが、絶対に獲得したかった日ハムは彼の意向に逆らう形で強行指名した。しかしそれこそが、大谷君への誠意であり思いやりであったのではないかと僕は想像する。
 当然、戦力として大谷君は絶大な魅力を持っている。すでに知名度も十分で、広告的な利益も期待できる。ただそれだけだったら、どんな球団も大谷君の決意を覆すことはできなかったのではないか。
 思うに日ハムの交渉には「大谷君がより現実的にメジャー行きを判断できる材料」が多分に含まれていたのだろう。アメリカに渡ってマイナーから挑戦することの難しさ。日本球界に背を向けることのデメリット。中田翔等を育てた日ハムの育成環境。ダルビッシュをメジャーへ送り出した実績。
 いかに超大物と騒がれようと、大谷君はメジャーはおろか職業野球を知らない18歳の少年だ。想像もしていなかった話を聞いて「絶対メジャー行き」を翻意したとしてもなんら不思議はない。それに「なめるな」などと言って癇癪を起こすのはなんとも狭量の狭いやっかみであって、「本人の意思を尊重して指名を避けた」なんてのは建前で「戦力として計算できないからやめとく」というだけの実利優先だったことの証明だ。獲得できないかもしれないというリスクまで抱えて、メジャー挑戦の実際を伝えようとした日ハムだけが、本当に大谷君の将来を考えていたといえる。まったくの想像でしかないが、交渉の結果、大谷君がやはりメジャーを選んだとしても日ハムに後悔はなかったのではないだろうか。
 正直者が馬鹿をみたのか。真に正直だったのは、どの球団だったのか。

…と、ここまで書くとまるっきりの奇麗事でしかない。我ながら実にファンタジーだ…。
 だけど大人がよってたかって大谷君をヘンに責めるのはやめてほしいし、なにより今後同じようなことが起こらないためにも、各球団に日ハムのようなトライを期待したいのである。
 今回の交渉劇は、裏金問題や実質的な逆指名が騒がれた近年のドラフトに比べたらよっぽど正々堂々としていて、醍醐味ともいえる面白さがあったのではないか。ここに他球団が参戦してくればもっと面白かったと思うけど。

しかし! である。
奇麗事やお花畑のファンタジーでは看過できない課題も残った。

「日ハム経由メジャー行き」という交渉はアリなのか?

 ドラフトの規約では、移籍を前提とした交渉はNGと明記されている。
 入団後の自由な移籍を可能にしてしまうと、球団同士の交渉や金銭次第の自由競争になり、戦力均衡のためのドラフトが形骸化してしまう。では、いつになったら移籍OKなのか、そのラインがFAだ。だが海外FAの取得には現状9年が必要であり、いささか長すぎるのでは、と見る向きもある。
 そこで、イチローや松坂大輔、ダルビッシュ有はポスティングを利用してメジャー挑戦を果たしたわけだが、今回の大谷君に関しても、おそらくポスティングでのメジャー移籍を容認する内容が伝えられているはずである。こうした入団交渉がどこまでOKなのか、僕は寡聞にして知らない。

 スター選手の海外流出は日本球界にとって損失であるし、無闇なメジャー挑戦や安易な日本へのUターンに否定的な意見があるのも事実だ。
 一方で、日本最高峰のプレイヤーがメジャーに乗り込み大活躍する姿をファンは楽しみにしている。

 大谷君をはじめプレイヤーのレベルが上がってきて、メジャーも夢から現実的な目標に変わってきた今、ドラフト制度のあり方を見直す必要があるのかもしれない。

どうしたらいいかはわかんないんだけどね!!
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