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物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

『英国王のスピーチ』(Hulu試聴)

2013.03.21 (Thu)
Huluで試しに『英国王のスピーチ』を観ました。
公開当時も気にはなっていたのですが、結局観られなかったのでなんとなくこの機会に。

吃音症に悩むジョージ6世が言語療法士ライオネル・ローグと出会い障害を克服していくストーリーです。
不勉強な僕はそんな史実をまったく知りませんでした。

ジョージ6世とローグの2人に焦点を当てているため、その他の人間関係や時代背景は割とあっさり描かれています。
なので、ジョージ6世が王位を継ぐにあたっての苦悩とか、当時の英国がおかれた困難な状況みたなものは少々伝わりにくいかもしれません。
その代わり、ローグに少しずつ心を開きながら王として立ち上がっていくジョージ6世の人物像がとても鮮明で印象的でした。

”吃音症の克服”が表面上のテーマですが、史実とはいえそれはひとつのギミック。弱みひとつ見せることさえできなかった英国王が、一人の人間として自分を再発見し、自信を身につけていく成長こそストーリーの根幹かなと感じました。
それを可能にしたのがローグの存在。ときにジョージ6世を挑発し、ときに寄り添い、ガチガチだったキングの心をむき出しにしていきます。そうして生まれた2人の、英国王にとって初めての友情は清々しく、うまい具合にクライマックスを感動的に仕上げてくれます。

最後、第二次大戦参戦に際してのスピーチが始まる頃には、「あーうまくいくかなーハラハラ」と観ているこちらもついつい力が入ってしまうことうけあい。
涙が出るようなものではないですが、よかったよかったと気持ちよく見終われる映画でした。
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