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物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

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歌う俳優たち、その1:的場浩司の『~の唄』

2013.05.30 (Thu)
かつてCDが音楽メディアの中心だった頃、歌手に限らず芸人や役者、果てはスポーツ選手まで、人気者はこぞってCDをリリースしていた。
特に俳優は主演ドラマの主題歌兼任といったケースも多く、数々の名曲を残したものである。いまやお茶目なスイーツ兄貴と化した的場浩司もその一人だ。

硬派で不良なイメージの的場さんは、歌もやっぱり熱いロック。
その名も「炎達」(と書いてファイヤーズと読む)なるバンドを率いて、ほとばしる青春のエネルギーを歌い上げていたのである。

『宝探しの唄』アニキ度:★★★☆☆
炎達の記念すべきデビュー曲。
90年リリースだが、どことなくビンテージな風情のエイトビートで、やや掠れた的場氏のボーカルも結構はまっている。歌詞は人生を金鉱採掘になぞらえており、みんな夢を追いかけて汗かき生きようぜ! とリスナーを鼓舞する。
‘(Come on)つかみとれ(Come on)さがしだせ’
‘オレたちゃいつも全開One Way Boy’
‘固い意志でRide onつらぬくぜ’
などなど、意識的にねじこまれる英語は古きよき日本語ロックの常套手段か。シンプルかつストレートなメッセージソングなので、勉強なんて大嫌いな不良少年たちにも突き刺さることうけあいだ。
彼らは何のこだわりかタイトルに『~の唄』という縛りを設けていたため、後にタイトルはやや迷走し始める。

『シャコタンの唄』アニキ度:★★★★★
3枚目のシングル。‘オレの愛車サ’とひたすらに改造車への愛を歌う。タイトルからだいたい内容がわかってしまう男らしさよ。
的場氏の作詞もこなれてきたのか、‘タイヤひっぱりホイールぴっかり’やら、‘朝までガンガン小回りカンタン’やら、韻を踏むという技を習得した模様。憧れの車をようやく手に入れて嬉しくてたまらない! そんな瑞々しさは的場氏の実体験からだろう。「こういうの楽しいんだよな!」と優しく語り掛けるような、理解ある的場先輩の人間性が見え隠れする。
曲はわりと普通。

『鎖の楽園』アニキ度:★☆☆☆☆
マンネリ解消のためか勝負に出たのか、作詞に大津あきら、作曲に佐藤健を迎えたものの、4枚目にしてラストシングルとなってしまった。作詞家の変更にともなって『~の唄』縛りもあっさりとやぶられ、ハードなタイトルに。これは残念。
内容のほうも、これまでのストレートな歌詞から詩的な表現に一変。やけにドラマティックで感傷的な歌になってしまっている。
そうじゃないだろ! 炎達ってのはよ!
大津あきら氏に罪はないが、個人的には的場の兄貴の詩がよかった。的場浩司が歌う必然性がまったく失われてしまい、炎達の限界を示す結果になったといえる。

どうでもいいが、当時の歌詞カードのクレジットが「編曲:炎健」になっている誤植を発見して友達と大笑いした記憶がある。


ここに記した以外にも、『猫の唄』『初めて口づけした女の唄』『18の頃の俺たちの唄』(語呂わるい)などなど、『~の唄』シリーズは味のある名曲ばかり。
硬派が絶滅危惧種となりつつある昨今、あらためて聴くべき歌う俳優だ。
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