Layabout

物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

スポンサーサイト

--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

物事に絶対なんてものは絶対にない。米原万里:『魔女の1ダース』

2013.06.07 (Fri)
僕はそれほど読書家ではないけれど、これは自信をもってオススメできる一冊。
著者の米原万里さんはロシア語通訳者を本業に、エッセイスト、作家としても活躍した女性。詳しくはなんでも知ってるWikipediaをどうぞ。

タイトルにもなっている『魔女の1ダース』というのは、一般的には12で1セットである「ダース」が、魔女の世界では13で1セットとされていることからきている。
このように本書は、おおよそ常識的に知られている世の中にも、深く知ると「あっと驚くような」意外な事実が潜んでいることを教えてくれるものである。

取り上げる話題は、日常的な食事からアジアにおける日本、世界情勢や教育などなど、実に幅広い。
特に著者の仕事柄、東欧をはじめとした世界各地の風俗、慣習については本当に視点が細やかで、面白い発見が満載だ。
こうした数々のネタを綴る米原さんの語り口は淀みなく軽妙で、豊かな知識と観察眼にもとづく考察は、示唆に富んでいる。歴史的背景に絡む話もあるが、ごく簡単に噛み砕いて語られているので安心して読める。


僕はこの本を読んで、世の中知らないことが多いなあと思うと同時に、物事を別な視点から考えることの大切さをあらためて教えられた。
こう言うと月並みなテーマに聞こえるかもしれないが、本書ほど面白く、かつ深く頭に入ってくるものは他にない。それはやはり、くだらない話と奥深い話、笑えるネタと考えさせられるネタを巧妙に織り交ぜてくる著者の手腕によるものだろうなあ。


本書の冒頭で紹介される
「物事に絶対なんてことは絶対にない」
という言葉が印象深く、すべて読み終える頃にはこのアイロニックな一言が、僕にとって極上の金言になっていた。


価値観というのはまことに多様で、僕と誰かの価値観は、ときにまったく倒錯していることもある。
しかしあえて言いたい。
この本は絶対に読んで損はしない!
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。