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物忘れが激しく物覚えが悪い、三十路の備忘録

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歌う俳優たち、その3:織田裕二が歌うこの地球に生まれてよかった

2013.06.09 (Sun)
CD全盛時代が生んだ歌手・織田裕二は、どうにもフワフワした存在感がある。
俳優としては紛れもない大物だが、歌手としてはさほど大ヒットしたわけでもないのに、なんとなく取り扱い注意感が漂う。
かといって反町隆史のように強固なこだわりがあるでもなく、一方で洋楽のカバーまでやりおおせるあたり、実に捉えどころがない。


『歌えなかったラヴ・ソング』地球に生まれてよかった度:★★☆☆☆
カ~ンチ! で超ブレイクしていた91年にリリースされた曲で、初のオリコントップ10入りを果たす。ラブではなくラヴである。
いかにも90年代J-POPといった曲調で、メロディはきれいだが当たり障りないともいえる。Aメロの、字余り気味の歌詞をあわてて歌う織田さんがぎこちない。というか織田裕二の歌い方ってなんかカチコチしてる!
ほとんどの人がこの曲で歌手・織田裕二を認識したと思われるが、けっこう爽やかで良い歌声なんだよね。特徴的な声でモノマネされてたりするけど、凡庸な曲でもあのボイスでワンランクアップするというか、「織田裕二ブランド」のタグをつけられるような、それくらいの威力はあると思う。
歌詞のほうはモラトリアムフレーバー満載。単なる失恋ソングかと思いきや、どうやら80年代の若かりし自分たちに90年代の(注:ナインティーズの)歌を贈るという、過去への感傷もはらんだ歌なのである。「今も一緒にいたなら、90年代の(注:ナインティーズの)ラヴ・ソングも君に歌えたのになあ」といった具合に、カラオケボックス黎明期の時代背景もうかがえる?
00年代、10年代のラヴ・ソングはもう贈らなくていい模様。

『Love Somebody』地球に生まれてよかった度:★★★★☆
都知事と同じ青島ですでおなじみ、『踊る大捜査線』主題歌。
織田裕二ファンのほとんどが「?」だと思われるレゲエ歌手、マキシ・プリーストによる曲提供。刑事ドラマにレゲエ? それも織田裕二が歌う? という摩訶不思議な取り合わせだが、ドラマのヒットとともに歌もしっかり浸透、今では現場で闘うデカたちのアンセムと化す(適当)。
レゲエとはいえ陽気な雰囲気はなく、どちらかというと泣きメロで日本人向けの歌謡曲。ゴスペル風のアレンジもあったりして、ドラマのエンディングには良い具合に寂しげだ。
テレビドラマ終了後も、映画が公開される度にリアレンジバージョンをしつこくリリースし、最終的には『Love Somebody完全盤』と題して12パターン(!)ものラブサンバディを収録するという暴挙に出る。
ネバネバネバネバネバネバネーバ!

『All my treasures』地球に生まれてよかった度:★★★★★
陸上の前ではカメラの存在を忘れるほど異常なテンションになる織田裕二。世界大会ともなれば、慣れないMCだけでなく当然のように歌も歌う。表題曲は世界陸上2007大阪のテーマソングで、開会式で熱唱したと伝わる。本作には過去大会のテーマソング3曲も収録。
裏を打つリズムとアコースティックギターの音色が心地よい静かなAメロ、そこにギターやストリングスが重なってサビ、大サビへと盛り上がっていく王道ミドルチューン。アレンジがなかなか凝っているうえに、メロディが織田裕二の声質に絶妙にマッチしていて実に伸びやか。名曲ですよコレは! カラオケで歌ったら気持ちいいに決まってる。ギャラリーも自然とタテノリで手拍子を始めちゃうに決まってる。
ところが歌詞の内容は「あなたといる今が僕の宝物」といったよくあるテーマで、挑戦とか勝負といった陸上っぽい応援歌を期待していると肩すかしを喰らう。
それにしても、「やったー!」とか叫びながら無邪気に陸上を楽しんでいる織田裕二を見ていると、生きる喜びさえ感じてしまうなあ。クヨクヨしないで楽しもう。オールマーイトレジャーーズ!

『Last Christmas』地球に生まれてよかった度:★★☆☆☆
ワム!の名曲をなぜか織田裕二がカバー。ドラマ主題歌とはいえ、洋楽をわざわざ主演俳優がカバーして歌うんだから、織田裕二以外にはできない芸当である。しかもアヴリルのプロデュースなどを手がけるブッチ・ウォーカーが参加。なにをどう評価したらいいのかわからない領域に達する。
パンク/ロック畑のブッチ氏によるアレンジは、終始ジャカジャカとリズムを刻むギターと、やけに主張の強いドラムが印象的。ふんわかした原曲と比べると随分エッジがきいている。ただまあ、あれをロック風にしたらこうなるよなあ、という範疇を出ず、無難ではある。
織田裕二とブッチ氏のツインボーカルっぽく、掛け合いも聞かせてくれるのだが、どうも織田さんの歌唱はこの歌にはマッチしない気がする。

『君の瞳に恋してる』地球に生まれてよかった度:★☆☆☆☆
これまた往年の名曲をドラマ主題歌としてカバー。またかい!
かつてボーイズタウンギャングが歌ってヒットした同曲はディスコ調のアレンジだったが、アコギメインのアコースティックなナンバーに。『太陽と海の教室』というドラマの雰囲気に寄せたのか、カラリとした夏をイメージさせる。
良い歌ですよ、ええ。しかしこの曲はあまりにも多くの人がカバーしている(キティちゃんも歌っている!)し、あえて織田裕二が歌う必要があったのかはギモン。
なお、本作に限り織田裕二ではなく「UZ」という謎の名義を使用。ホワイ?



唐突な洋楽カバーしかり、いまひとつ楽曲に織田裕二らしさが足りないようにも思うが、彼があの声と白い歯で歌うだけで十分に価値があることを再確認。
歌手なのか歌手でないのか、その間をたゆたう織田裕二は、へんにミュージシャンを気取らないぶん純然たる歌う俳優だといえる。
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